忘れないうちに
忘れないうちに、懐古(回顧)。
そういえば、元カレとの別れ話を割愛してたんだったな、と。
ふと思い出して、半身浴がてら記す。
時は、大ウブ浮気時代。
まあ、2020年5月上旬。
夜勤と夜勤の間、午前10時頃というなんとも絶妙な時に、電話した。
もう話の順序とか、細かい内容とかは忘れた。
まずは、ドギマギしながらも、別れたいことを伝えた。
嫌いになったわけじゃないし、今でも好きだけど、前までの好きの度合いじゃない。
これを落ち着いたと捉える人もいるかもしれないけど、わたしは冷めちゃったと捉えてしまっている。
お互いシフト制、かつコロナ禍で、全然会えないし、前みたいなラブラブに戻れる自信がない。
って。
(会えないのか、会わないのかは置いといて。)
恋愛偏差値Fランのわたしは、4年付き合った男女の別れは、エモくて切なくて儚いものと思ってた。
別れたい。
そっか、仕方ないね。
好きだったよ。
今まで、ありがとうね。
お互い幸せになろうね。
....みたいな?
笑われると思うけど、これ、マジ。
そんな風に綺麗に終わると思ってたけど、元カレは怒ってた。
「最後まで俺の話は聞いてくれないんだね。」
え?なんて?!??
聞き捨てならない、この言葉。
でも今なら分かる。
好きでいてくれたんだろうな、わたしのこと。
家族みたいに、愛してくれてたんだろうなー
そこからわたしがクリスマスプレゼントにケチを付けた話とか、俺は会いに行くのに、そっちは来てくれないとか、そんなこと思ってたんだー????って話をされて。
わたしも予想外の展開に目が点になりながら、ふつふつと怒りが込み上げて。
もういいよ、そんな話したかったんじゃない。
ってキレた。
そしたら、少し間が空いて、
ごめんね、別れたくないんだよ。
って。
でも、そういうなら仕方ないね。別れようか。
って。
そっからは、要約すると、今までありがとうねってことを各々話して、なかなかのエモ。
極め付けは、
「来月の誕生日に向けて、アルバム作ってたんだけどさ。渡せないことが一番悲しい。途中までだけど、頑張ってたから、見てほしい。」
いや、無理だって。
そんなん、無理よ。
悲しすぎて、見れないよ。
失礼ながら、全力で拒否したけど、どうしても見て欲しいからって。
根負けして、送られてきたデータ。
普通のカップルは、そもそも彼女が、紙媒体で作るでしょ?アルバムって。
フォトショとか使いこなす系だった元カレは、本物の雑誌かのごとく、わたしの誕生日アルバムを作ってた。
計100ページ。
本当に雑誌だった。
途中、ニセ広告も入ってて。
私のことが大好きなんだって、すごく伝わってきた。
涙で霞んでうまく読めなかった。
辛すぎるわたしは足早にスクロールして、一通り目を通した。
確かに作りかけで、85ページくらいで終わってたと思う。
「もうそろそろ、メッセージを集めようと思ってたんだけどね。」
って、白紙ページの直前は、わたしへのメッセージコーナーだった。
そこには、中学の友達、高校の友達、大学の友達…って仮枠があって。
あーーーーーーーー、無理無理無理。
夜勤明け寝不足わたし、涙腺大崩壊。
ぐっちゃぐちゃで、なんとか絞り出して、
ありがとう、とだけ。
幸せだったし、大好きだった。
いい人だった、最高の彼氏だった。
こんな人には、二度と出会えないかもしれないな。
ちょっと、小賢しくも復縁の伏線も張った。
それくらい、いい人だったから。
お互いまた会った時、まだ好きだったら、
その時はまた付き合うのかもしれないね、って。
ひゃー!ナニコレ!
さすがに、漫画かて!
まあこの時は本気だったんですけど。
それで、とにかくありがとうを述べ合って、
体に気をつけて、幸せになってね、もキメて。
おわり。
と思うよねー!